さくらんぼ憲章:::地域とともに…すみれ乳児院


地域とともに歩む

さくらんぼ憲章

018034.jpg一時預かり「さくらんぼ」は、概ね2ヵ月から2歳までの子どもたちがはじめて経験する集団保育の場です。
子どもを預けたい理由は、就労、育児疲れ、病気、出産などさまざまで、預かりの形態も、1日のみ、短期、長期、短時間、長時間、定期、不定期、緊急の預かりなどさまざまです。しかし、そのどれもが今ある制度や子育て支援事業を利用できないものばかりで、安心して子どもを預けられるところがなく困っているという点では共通しています。
 わたしたちは、はじめて集団保育を利用する保護者と子どもの不安な気持ちを受け止め、安心して子どもを預けてもらえるようにします。そして、保護者と子どもたちの成長を喜び、共に育ち合える場として「さくらんぼ」を充実させていきます。

1.子どもたちへの思い

<一人ひとりの気持ちを大切にします>

  • はじめてお父さんやお母さんと離れて過ごす不安な気持ちをしっかり受け止めます。
  • 「さくらんぼ」に通うことが楽しみになるような場所にします。
  • 「おはよう」「さようなら」「ありがとう」など、あいさつのことばを大切にします。
  • 笑顔で一人ひとりにやさしく声をかけ、ていねいに接します。
  • 家庭での様子を聞きながら、一人ひとりに合わせた保育をします。
  • 子どもたちの体調の変化に気をつけながら保育をします。
  • 清潔と安全に気をつけて保育をします。

<子どもたちがたのしく過ごせるようにします>

  • 月齢に合わせた生活リズムで保育をします。
  • 散歩や戸外遊びで元気な体づくりをします。
  • 季節の歌や手あそび、絵本などを子どもたちと一緒に楽しみます。
  • ゆったりした雰囲気の中で楽しく食事をします。
  • 離乳食やアレルギー食など、一人ひとりに合わせた食事をお父さんやお母さんと話し合いながらすすめます。
  • 季節に合わせて衣服を調節しながら、薄着に心がけます。

<子どもたちの心が豊かに育つようにします>

  • 「~したい」という気持ちを大切にし、優しく語りかけるように気をつけます。
  • 他の子と比較せず、子どもたちのありのままを受け止めます。
  • 子どもたちのうれしい気持ち、悲しい気持ち、甘えたい気持ちを受け止めます。
  • 子どもの目の高さに合わせて、ゆっくり繰り返し話しかけながら、心を通わせます。
  • 異年齢児が共に過ごす中で育ちあうことを大切にします。


2.お父さん、お母さんへの思い

<保護者の不安な気持ちを受け止め、共に子育てします>

  • すべての場面で 「笑顔で」「やさしく」「ていねいに」を心がけます。
  • はじめて子どもを預けることへの不安や戸惑いをしっかり受け止めます。
  • 子どもの発達や経験の違いを認め、日々の成長を喜び合いながら、共に子育てします。
  • 「哺乳びんを嫌がる」「アレルギーがある」などに対し、個々に合わせた対応を行いながら、子どもを預ける上での不安を解消できるよう努力します。
  • 日々の送迎時は、明るい声であいさつをし、子どもの様子を伝え合うようにします。
  • 体調を崩した時やケガをした時は、保護者に正確でていねいな説明をします。
  • 「子育てに自信がない」「不安を感じている」などの声を受け止め、必要に応じて懇談します。
  • 少人数の保育室で家庭的な雰囲気を大切にします。


3.行政への願い

<乳児院での一時預かり事業を制度化してください>

  • 保育料の保護者の負担を軽減してください。
  • 産休明けからの子どもの預かりができるようにしてください。
  • 一時預かりのための居室や職員配置などの保育環境を充実させてください。 
  • 乳児院の一時預かり事業をもっと多くの人に知らせて、利用しやすいようにしてください。


おわりに

  1980年に相談事業をスタートさせましたが、同時にその受け皿として一時預かり事業をすみれ乳児院の独自の事業として取り組み、30年目を迎えました。
 当初は乳児院の空床を利用して行っていましたが、一時預かりの要求が高まる中で、1999年に定員6名の一時預かりの保育室「さくらんぼ」を開室。2000年には定員を8名に増員。2007年には産休明け保育を始め、2008年には念願だった居室の拡大をして定員を10名にするなど、近隣の人たちに支えられながら、地域の保育要求に応えてきました。
 この間、少子化対策として、国はショートステイ事業、一時保育事業を制度化し、多くの人が利用できるようになりましたが、産休明け保育や年度途中の入所などに対しては、まだまだ充分ではありません。
 一時預かりは、その月その年によって子どもの月齢や人数は一定せず、利用期間も1年足らずという特徴がありますが、子どもたち一人ひとり、保護者一人ひとりをしっかり受け止め大切にするという「すみれ乳児院憲章」の精神を生かしながら、これからも地域のよりよい子育て支援をしていけるように、「さくらんぼ憲章」を作成しました。

2010年 12月 25日